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2017/10/01

2017 10/1  「帰ってきたヒトラー」鑑賞

肌感覚と私の浅はかな知識だけで、このつたない文章を書くのはおこがましいのですが
この映画って単なるコメディーとして見ることもできる題材だけと、正反対で辛辣な皮肉たっぷりの内容で、それは地続きのヨーロッパであるか故の悲しい度重なる戦火から世界をけん引しようとしたドイツで起こった悲劇を現代のドイツ社会でどのように見ているのか?というテーマとしても見ることがでいる興味深い話でした。

1933年に首相になったアドルフヒトラーが当時の荒廃するドイツで行った当時の状況を、現代(2015)に重ね合わせ様々な状況を鋭く指摘、難民流入による失業、テロや民族としての水準低下を嘆きその自然巧みで卓越した演説でドイツの若者たちが支援を申し入れたりナチ党風の挨拶をする風景が見られました。

どこまでが演出でどこからが自然なロケなのかわからないし、ドイツ人はヒトラーをどのように捉えているのかわかならいけれど、いくつも共感できる箇所がありました。
また、やむ終えずヒトラーの指に噛みつき離そうとせず、また執拗に噛みつこうとした犬を射殺した映像に対する言い訳には考えさせられました。


http://gaga.ne.jp/hitlerisback/

大衆は大きなギヤを構築する小さなネジ。私はハンドル。そのハンドルを選んだのは大衆・・。そう語るヒトラーは当時の民衆の心を掴みそして巧みなハンドルさばきをしたのでしょうか。

映画のストーリーでは、本物のヒトラーを売れないコメディアンだと信じ込む大衆に対し
確信をつく言葉で今の社会の問題点をズバズバと指摘、ドイツ中を行脚し今のドイツの問題点をヒアリングするシーンは本当に考えさせられました。またエンディングでのテロリズムや社会情勢不安を煽るような映像にも胸が痛みました。

この映画を日本風にリメイクするならば主人公は誰になるのでしょう?残念ながら私には分からない問題です。