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2014/02/09

2014 2/9 第20回アシスト寄席

第20回アシスト寄席に行ってまいりました。
早いもので5年・・第一回目からできるだけ参加させていただいているとってもお得な会です^^

桂小梅 始末の極意
 
梅団治さんの子息とのことで、そういえば目元や輪郭がそっくりです。
張りのある若々しい声って良い物ですね!

笑福亭仁嬌 花筏
この噺には個人的に思い入れのあるお噺でつい比較をしてしまいます。
クライマックスの土俵のシーンでどれだけ笑いをとることができるかなかなか難しいお噺です。

桂枝女太 紙入れ
日本の話芸で聞いただけで、生で聞くのははじめてでした。
枝女太さんのその女形を演じる時の目元や口調は見事なもので、そのスリリングなやりとりが秀逸でした。

旭堂南左衛門 三村の薪割り

昨日の【三村の薪割り】には感動しました。 
あらすじは下記のとおり。
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吉良の様子を探るために色んな姿へ身を変え江戸へ潜伏する赤穂浪士の面々。
三村次郎左衛門も江戸へ出たがその不器用さからか町人や商人に化けることができない。
なんとか武士でもできる仕事をと考えた仕事が薪割屋。
そこへ江戸で有名な刀砥名人の竹屋喜平次のお店より薪割の依頼がはいり、武士の腕前をもって器用に薪を割って見せる。
その腕前に竹屋喜平次はいたく感動したことがきっかけとなって、色んな大名から刀砥を依頼されても気が向かないと仕事をしない竹屋と腕の達つ侍の三村次郎左衛門の間に人に友情が芽生える。
酒を酌み交わしていたある日、竹屋の床の間に置いてある白木で作った何も書かれていない看板が三村の目に止まり、書道の腕も確かな三村は一息に書き上げ、立派な看板が出来上がりおかげで竹屋の店は大繁盛。
そして後日、三村は自分の刀の砥を依頼すると二つ返事で仕事に取りかかってくれた竹屋。歴々の大名の仕事を後回しにして取りかかってくれたその気持ちが嬉しい。3日後に砥が終わり、刀をお渡ししたいが住まいをしらないことから来店をまつ竹屋の元に数日後に立派な武家が現れる。
よく見ると三村。話を聞けばどうも士官が叶って江戸を離れるとの事、砥がおわった刀で試し切りをしてその出来栄えに驚くとともに竹屋は武士としての出世を非常に喜んだ一日となった。

さて翌早朝のこと・・赤穂浪人による仇討があったと聞き、その行列を見に出かけた竹屋が見たものは・・・・。

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何がすごいって竹屋喜平次さんは江戸生まれの店主さん、そして主人公の三村次郎左衛門は関西の武家人。ということでそれぞれはおのずと言葉使いや所作、目配りが違い、南左衛門さんは見事に表現されていました。
この使い分けや描き分けが積み重なって、私の目の前には、雪がまばらに降る早朝に両国橋をわたる四十七士の中に三村次郎左衛門さんと竹屋喜平次さんのその姿がはっきりと描き出されていました。演目が終わると私の目から大粒の涙がポロリ・・・。やっぱ講談ってスゴイです!!