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2011/08/17

2011 8/17 井原西鶴 日本永代蔵


元禄元年(1688年)に出版された井原西鶴さんの「大福新長者教 日本永代蔵」。
過去に何度かチャレンジしたけど文章が難しくて挫折しましたがようやく発見♪
現代訳された「日本永代蔵」。これなら私でもラクラクです^^
6巻からなる日本初の経済小説というか、まぁ庶民がお金持ちになる秘訣を書き綴った内容で、それぞれの巻には5~6話が納められています。

江戸時代の大坂、堺や江戸の商人や町人の生活が詳細に書き綴られ、大成功した例や大失敗した例が書かれています。なんだか全てに通じるのは「商いの種を根気よく育て上げる」「質素倹約に励む」「飲む・打つ・買うは絶対NG!」ってすべて現代に通じる事ばかり。
当時の貨幣価値、物の単位や仕事の内容などいまからでは想像のつかないことがかかれてあり、当時の暮らしについ思いを馳せてしまいます。


ちなみに書かれたのは徳川5代将軍の綱吉さんの時代。戦闘力や統率力を背景とした武断政治から文治政治へと移り変わりようやく落ち着きが見え始めたが、相当なインフレが激しかったらしく、同時に上方では元禄文化が出てきたあたり。
大阪の生國魂神社さんに像がありますが、これはこの場所で一昼夜に2万3500句の「矢数俳諧」を詠む大記録を打ち立てたからだそう。

晩年は目が見えず、とても辛い生活のまま亡くなられたそう。
大阪市中央区の誓願寺さんに井原西鶴のお墓があります。



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