yahoo2

2011/06/21

2011 6/21 第2回 南舟の会

第2回 柳谷観音 泰聖寺 旭堂南舟講談会


岸和田へ移り住まれて以降、初の南舟さんの会。
その近況やレギュラーのFM番組のラジオきしわだでのお話を交えて話されました。
ちなみに今夜はAKBネタは封印らしい。

旭堂南舟 :猫餅の由来

銘工左甚五郎。ふいっと東海道を行き、小田原の手前。街道を挟んで、「本家猫餅」と「元祖猫餅」の店がある。

おばあさんが一人で切り盛りしている「本家」と、若いお姉さんが多い「元祖」。さて、どっちの店に入ろうか…と思案していると、地の百姓が、猫餅の由来を話してくれた。それは…。
老夫婦で切り盛りしていた店に猫が住み着いた。たまと名付けたその猫は銭箱の上が大のお気に入りで、お客が代金の六文を銭箱の上に置くと、器用に前足で箱の中に入れる姿が愛らしく街道の名物となった。そこでこの餅を「本家 猫餅」として売り出すと大人気。

それをしった者は向に店を出し、餅をつく間だけでも、猫を貸して欲しいと頼み込んだ。老夫婦は快諾したものの、たまはすぐに帰ってきてしまう。怒ってついに杵でたまを殺してしまうのだった。
それからというもの、店は錆びれてしまった。

その話を聞いた左甚五郎は得意の彫り物で…。


落語では、「竹の水仙」「ねずみ」など甚五郎にまつわる噺があります。この「猫餅の由来」は移植されていない様。


旭堂南斗: 越ノ海勇蔵

ご贔屓の旦那より、体格に恵まれず五尺の身長であった勇蔵を弟子として預かることとなった柏戸関。見た目恥ずかしい弟子を持ったと、なんとか自分から相撲を辞めさせようと他の弟子を総出でこき使う。
そして3年。ついに今日を最後に辞めると言い出した勇蔵。
その日は本所回向院の出稽古の日。最後の思い出作りとして練習はさせないものの、見学として連れていくこととなった。

土俵の上の谷風関が胸を貸している様子を土俵脇で見ようとすると、先には上品な紳士が。これがなんと木村正之助。

土俵に上がれと進められ、谷風関に稽古を付けてもらうことに。そして、なんとあの雷電関も加わり意外な方向へ。


旭堂南舟:真田大助の初陣

ついに大坂の陣が勃発か…。豊臣も徳川も着々と体制を整えてゆく。

徳川方は、全武将が揃うまでは手出ししてはいけないと戦止めの連絡がされているものの、豊臣方で工事が進んでいる真田の出丸の様子を見るとつい仕掛けたくなるもの。

豊臣方の真田幸村の部屋に忍びの者が。どうやら明日の明け方に出丸焼き打ちの奇襲があるという情報がもたらされた。大助の初陣にすべく幸村は指示をだした。


「敵はわずか5500人の小勢である、その方、大助には500人の大軍を預ける」

いかにして少数で打ち破るか、真田大助の知略が炸裂した。


さて、終わった後は皆で円座を組んでお茶会が始まりました。おそらく1時間くらいかな?なんと言っても講談好きな人が寄り集まるこの敷居の低さがこの会の楽しみでもあります。

毎月21日に泰聖寺さんの境内で販売される超新鮮で安心なお野菜のお話や、講談の様々な話が入り乱れてお開きとなりました。