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2009/10/31

◇2009 10/31 金子みすヾこころの宇宙へ

「奈良みずヾの和」発足20周年記念講演会
金子みすヾこころの宇宙へ  -咲かそう みすヾコスモス-
奈良県葛城市當麻文化会館大ホール

・「奈良みすヾの和」20年のあゆみ 
・講演 矢崎節夫先生
・講演 佐治晴夫先生
・花束贈呈

11時30分頃に会場到着。すでにたくさんのみすヾ会の方々が忙しくされているご様子。
ロビーに掲示されている20年の歩みのパネルや、たくさんのみすヾさんの出版物を見て歩く。
定刻12:15開場の後、予定通りスライド上演。

◆矢崎節夫先生の講演に触れるのは今日で2回目。数年前に拝聴する機会があり、今でも当時のお話の内容を鮮明に覚えています。

現代の悪しき風潮では「私と貴方」という、自己本位的な主張が多い。あくまでも「あなたがいて私が存在する」、そんな哲学的な主張の中に立つことで、初めて自然に生かされている自分が存在します。
子供が生まれてはじめて両親は親となります。私たちのところに生まれてきてくれた子供は、自分たちの宝物であるという言葉や意思表示が無ければ、子供は自分の存在意義を見出すことが出来ません。みすヾさんの詩を引用していろんな言葉のもつ意味と言葉をかける大切さを話されました。

◆佐治晴夫先生は今回初めて。理学博士・鈴鹿短期大学長・元NASA客員研究員とのこと。

自分とは?男女の性差とは?そして人間への進化は体だけではなく内面的な心の進化を捉え、さらなるコミュニケーションの方法は不完全な要素をもつ言葉を媒体とするものではなく「音」であるとおうお話でした。また最近有名になられたピアニストの辻井伸行さんは、盲目という障害だけではなく大変なハンデをお持ちであるがその才能についてを話されました。途中、娘さんのピアノ演奏とリコーダとの演奏がりました。

◆花束贈呈で、今回はじめて金子みすヾさんのお嬢様でおられる、上村ふさえさんのお姿を拝見させていただきました。
金子みすヾさんが、自ら命を絶たれたキッカケともいえる、娘の感性をはぐくむ大切さを捉えたことで存じていましたが
今、目の前におられるふさえさんを通して金子みすヾさんを偲ぶことが出来ました。どうぞいつまでもお元気でいられることを願ってやみません。

今年、みすヾさんがご健在であれば106歳であるとのこと。
みすヾさんを見事、現代によみがえられた多くの皆さんのご活躍に頭が下がるおもいでした。
ありがとうございました。